TSUJIAKI × BLAKISTON
2021.10.07 Thu
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これまで、辻さんと一緒に制作してきた作品や展示を振り返る。
BLAKISTONがまだ日用品とオリジナル家具を扱うショップとして営業していた2015年、「TSUJIAKI × BLAKISTON」の器を作った。
BLAKISTONの家具には、当時は一般的に流通している家具に使用されることが珍しかった、割れや節があったり、木目が激しい材料をあえて選んでいるラインがある。材料としては欠点とされることも多いそれらを使用することで、個性豊かで魅力的な家具になると考えていた。
家具に対するこのような考え方をベースにして、木の割れや節をいかしたお皿、お盆、お椀を製作していただいた。それらは当時の辻さんの作風とは少々異なるものだった。上品で力強い器。
かつて生糸を作る際に繭を入れていた「繭皿」をモチーフにした、北海道産のタモを使用したお皿。形状と寸法を統一することで、それぞれの個性が際立つ。
BLAKISTONがある街・桑園はその昔、養蚕をすすめるための桑畑がひろがっていたのだそう。当時、この辺りでも日常的に繭皿が使われていたのだろうか、などと想像する。
(現在は全てSOLD OUT)
はじまり
2021.07.25 Sun
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2020年4月下旬。プロダクト制作に向けて木工作家の辻有希さんとの打ち合わせがスタートしました。打ち合わせの多くがリモートになった頃です。
日頃携わっているインテリアデザインを小さな規模でも提案できたらという思いから、かねてより構想していたプロダクトの企画、デザイン、制作を始めることにしました。店舗に必要な道具や、手や目に触れる小さなものを。新調することで、空間に良い影響を与えるプロダクトを、信頼する作家や職人と共に作りたいと考えています。
最初にお声がけしたのが辻さんでした。前から一緒に作ってみたいものがあったことと、手探りの状態でも辻さんとならどんなことも楽しめそうだと思ったからです。
このページでは、制作の過程を記録していきます。
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